こんにちは!熊野です!!
3月9日に「DevRelCon Tokyo 2019」が開催されました。DevRelConはDevRel 、DX(開発者体験)、開発者コミュニティ、APIそして開発者マーケティングに関するカンファレンスです(公式ページより)。
本家はロンドンで行われていますが、2017年からは東京でも開催!! 3年目ともあって、スピーカー、参加者共に多様なバックグラウンドを持つたくさんの方が参加されていました。
「駅すぱあとWebサービス」は実は「DevRelCon Tokyo 2019」のSILVER SPONSORを務めていました!!
またスポンサードだけでなく、チームからも私を含めて3人が参加してきました。今回は各メンバーが気になったセッションを紹介したいと思います!!
Taijiさん「Making Effective KPI on Your Advocacy」
紹介メンバー: 山崎
「Making Effective KPI on Your Advocacy (DevRel活動におけるKPI) 」についてのLTがとても良かったと感じました。
「DevRel活動のKPIはどうすれば良いんだろう?」という疑問は、DevRelに取り組む企業では必ず課題になります。このLTでは、収益・利用・イベント・メディアの4つの面からのKPIと、それぞれのメリット・デメリットが紹介されていました。適切なKPIが何かというのは、自分たちのDevRelにおける活動や状況を踏まえて考えることにはなると思いますが、どういうKPIにしたほうが良いか、という意味で参考になる発表でした。
今回はDevRelについての理解を含めるために参加したわけですが、大きな気づきとして「DevRelってつまりはDRであり、PRやIRと同じカテゴリなんだ」というのがありました。例えば、IRはDevRel的に言えばInvRelであり、株主や投資家との関係性を重視するマーケティングになるわけで、DR(DevRel)は、開発者との関係性を重視するマーケティング、ということになる。PRやIRと比較して考えると、なにがDevRelなのかがイメージしやすくなる、というのがとても良い気付きでした。 そういう意味では、一つのテーマに絞られた場にいることで、そのテーマに集中して考えられる時間になる、というのも、こういったイベントに参加するメリットかなと思いました。
Jessica Roseさん & Matt Rose さん「Devrel Tools Tour」
紹介メンバー: 熊野 tokyo-2019.devrel.net
私はJessicaさんとMattさんが講演された「Devrel Tools Tour」が一押しです。
エンジニアにとって「laziness(怠惰である事)」はとても重要ですよね。それはDevRel担当をしているエンジニアも変わりません(私もLAZYです)。JessicaさんとMattさんはそんなDevRel担当者が面倒なことを無くし、より楽しく有意義なお仕事がこなせるのを手助けしてくれるたくさんのツールを紹介してくれました。
いくつかのツールの中で一番びっくりしたのが「Alfred」です。このアプリはコンピュータ上でできるありとあらゆる作業をショートカット化してくれます。emojiへのスニペットなどお手の物。emojiがサッと出せるようになるのはDevRelにとって重要ですよね 😄
紹介してくれた他のツールはぜひスライドをご覧ください
Kristof Van Tommeさん 「Anatomy of a great Developer Portal」
紹介メンバー: クマ・ザ・ベアー tokyo-2019.devrel.net
クマはKristof Van Tommeさんの"Anatomy of a great Developer Portal"が一押しです。 すぐれた開発者ポータルには何が必要であるかについて解説されています。
Developer Experience(DX)を考える際、DXの良し悪しに直結するのがAPI利用にまつわる様々なハードルです。 API利用者の視点からすると、ニーズに合うAPIの調査・発見、評価、APIの利用申し込み、開発とトラブルシューティング、リリース後のメンテナンスetc...、考慮すべき点は数多く存在します。
APIの価値を顧客に理解してもらうにはDXを高めることが重要であり、APIの価値とDXの両方を向上させる施策として開発者ポータルの提供が重要となります。
では、開発者ポータルとして何を提供すれば良いか? Kristofさんの解説では以下が挙げられており、いずれもAPIを利用しようとする顧客から挙げられるであろう疑問や不安を先回りして解決できるようにしておくのがポイントのようです。
- このAPIはどういうものなの? →ランディングページにて解説しています!
- 何から始めれば良いでしょうか? →チュートリアルをご用意しました!
- XXをするにはどうするの? →利用ガイドをご用意しました!
- 詳細について知りたいんだけど... →リファレンスをご用意しました!
- このAPIを開発しているのはどんな人たちなの? →ブログ、書いてるのでぜひ読んでね!
- APIを使ってみたいんだけど、申し込みはどうするの? →APIキーのジェネレータがございます! ぜひ使ってみてね!
- どういうAPIなのか不安なんだけど... →APIポリシーを定めてございます!
- APIの利用金額を知りたんだけど... →価格表を提示しましょう!
- API開発者とやりとりしたいんだけど... →サポート経由でコンタクトできるようにしましょう!
- 自分のプロダクト内にAPIを含めたいんだけど... →SDKをご用意しました!
この発表を聞いて、クマは開発者ポータルには何が求められるのかが明確になって勉強になりました。 「駅すぱあとWebサービス」でこれらが全てできるわけではありませんが、覚えた内容をもとに開発者ポータルを充実させていこうと思います。
まとめ
こちらの「DevRelCon Tokyo 2019」ですが、実は全編英語で開催されました。リスニングは めちゃくちゃ すこーし苦労しますが、その分、海外からのスピーカーの話も聞くことができ有意義でした!! 最近、国内カンファレンスでもそのような例が増えていますね。
ということで「DevRelCon Tokyo 2019」の参加レポートでした。
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